CTIA WIRELESS 2007と併催されている“IEEE International Symposium on Broadband Multimedia Systems”で、中国におけるデジタルテレビ放送規格の実用化への取組み状況などについて報告した。
発表を行ったのは、中国におけるデジタルTV規格の標準を争った清華大学と上海交通大学の2校。
まず初めに、清華大学が、北京におけるDTTB(Digital Terrestrial Television Broadcasting)のモバイル向け実証試験の結果等を報告、次いで上海交通大学が中国におけるDTTBの商用トライアルを中心に報告した。
例えば、上海では1000基にも上るバス停にDTTB受像機を設置し、デジタル放送を表示させている画像などが紹介された。
また、今後の展開として欧州規格(DVBT/H)との相互運用性を実現するとの発表もあったが、具体的な内容については触れられなかった。
中国のデジタルTV規格は、2006年9月に、国家標準番号GB20600-2006、名称「数字電視地面広播伝送系統禎結構、信道編碼和調制」(Framing Structure, Channel Coding and Modulation for Digital Television Terrestrial Broadcasting System)として公表されたもの。
8月18日に「国家強制標準」として中国標準化管理委員会により批准され、2007年8月1日から施行される予定。